電験3種問題解説・平成26年・機械・問8

電力でも類似式が出てくる、

  • V=I(rcosθ+xsinθ)

を用いる問題です。Iは負荷電流、rは直列インピーダンスの抵抗分、xは直列インピーダンスのリアクタンス分、cosθは力率、sinθは無効率です。これに題意の値を入力すると、

  • Ir=1000×0.001=1.0V
  • Ix=1000×0.003=3.0V

ですから、定格二次電圧100Vに対してそれぞれ1%と3%です。

電圧変動率は、

  • I(rcosθ+xsinθ)÷100=(0.8+1.8)÷100=2.6%

となり、答えは(5)です。

 

電験3種問題解説・平成25年・機械・問4

誘導電動機の二次入力(=回転コイルに入力される電力)のうち、滑りの割合は二次回路の抵抗負荷として消費され、残り(1-滑り)は機械出力になります。

したがって、滑り0,01の定格運転時は、二次入力の99%が機械出力となっていることを意味します。ここで二次回路の抵抗を大きくして損失が30倍に増えたということは、滑りの値も30倍の0.3に増えたことを意味します。したがって、1-0.3=0.7で虹字入力の70%が機械出力ということになります。

したがって、0.7÷0.99≒0.7、つまり約70%の(4)が答えです。

電験3種問題解説・平成27年・機械・問4

百分率同期インピーダンスは、

「定格運転時に接続されている負荷のインピーダンスに対して、発電機内部の直列インピーダンスの値が、負荷インピーダンスに対して何%であるか」

を意味しています。例えば、仮に全てのリアクタンス分をゼロとして、定格電圧100V、定格出力1kWの発電機があったとすると、その負荷抵抗は10Ωです。もしこの発電機の内部直列抵抗が5Ωであれば百分率同期インピーダンスの抵抗分は50%となり、発電機は150Vの電圧を発生させていることになります。

さて、この問題ですが、力率1.0で運転中ということは負荷は純抵抗です。また、電機子巻線抵抗が無視できて、百分率同期インピーダンスが85%ということは、発電機内部の直列リアクタンスが負荷抵抗の85%の値であることを意味しています。

ここで仮に、出力の定格電圧が100V、定格出力が1kWとします。すると負荷抵抗は10Ωの純抵抗です。負荷電流は10Aです。また、発電機内部の直列リアクタンスは8.5Ωの順リアクタンスであることが求まります。したがって、発電機から見ると

8.5Ωのリアクタンスと10Ωの直列抵抗の負荷に10Aを供給している

という状態になります。このときの発電電圧は、85Vと100Vの二乗平均ですから、約131と求まります。したがって、無負荷にした時の端子電圧は131Vとなり、答えは(4)と求まります。

2018年7月21日・7月28日・8月11日 某A社講座

2018電験三種直前対策【機械】問題

2018電験三種直前対策【電力】問題

2018電験三種直前対策【理論】問題


機械 問1

機械 問2

機械 問3

機械 問4

機械 問5

機械 問6

機械 問7

機械 問8

機械 問9

機械 問10

機械 問11

機械 問12

機械 問13

機械 問14

機械 問15

機械 問16

機械 問17

電力 問1

電力 問2

電力 問3

電力 問4

電力 問5

電力 問6

電力 問7

電力 問8

電力 問9

電力 問10

電力 問11

電力 問12

電力 問13

電力 問14

電力 問15

電力 問16

理論 問1

理論 問2

理論 問3

理論 問4

理論 問5

理論 問6

理論 問7

理論 問8

理論 問9

理論 問10

理論 問11

理論 問12

理論 問13

理論 問14

理論 問15

理論 問16

理論 問17

理論 問18

 

ふ~~やっと終わった~⊂⌒~⊃。Д。)⊃ ドテッ

電験3種過去問解説 平成25年機械問6

解答1

短絡比の定義より、短絡電流は

  • 1050×1.25=1312.5A

一相を取り出して考えると、相電圧は

  • 6600÷√3=3811V

なので、

  • 3811÷1312.5=2.90Ω

解答2

定格負荷時の負荷抵抗の値は、

  • 3811÷1050=3.63Ω

百分率同期インピーダンスは短絡比の逆数だから、

  • %Z=1÷1.25=0.8

したがって、

  • 3.63×0.8=2.90Ω

電験3種過去問解説 平成28年機械問1

電機子の逆起電圧は、電磁誘導の法則から分かるように、界磁の強さと回転数の両方に比例します。

電動機に負荷をつないだ状態で端子電圧100Vで運転したとき、電機子電流が50Aということは、電機子の巻線抵抗での電圧降下は10Vとなり、差し引き90Vが電機子での逆起電圧と求まります。つまり1500rpm時の逆起電圧が90Vです。

端子電圧を115Vにしたとき、界磁電流が最初と同じということは、回転数が分かれば電機子の逆起電圧が比例計算で求まります。電機子電流は前と同じ50Aということから、電機子の逆起電圧は105Vとなります。

したがって、1500×105/90=1750rpmが答えです。

Windows Tips のメモ

複数のユーザのホームフォルダ名が「ドキュメント」となってしまい、どれが誰のホームフォルダか分からなくなってしまうのは、各ユーザフォルダ内にあるdesktop.iniのせい。こんな時にdesktop.iniを一括削除するコマンド。

del x:\*desktop.ini /f /s /a:h (x:\は削除したいディレクトリ)

 

2018年7月期 多摩職業能力開発センター府中校 電験3種法規講座

とりあえず場所を作っておきますね


2018/7/10追記

来週16日は、法規のテキストのおさらいの後、以下の資料を配布し、これについて急ぎ足になってしまいますが解説をしたいと考えています。

1つ目の資料は、電験3種の4科目の勉強に入る前の前座として電気の基礎を解説したときに使った資料、2つ目~4つ目は、本番前の復習講座で使用する資料です。いずれも過去数年の試験問題の中から、基礎は非常に基礎的な問題を、そして理論・電力・機械は典型的に出題されている問題をピックアップしたものです。

…と思いましたが、1つ目の資料はページ数が多すぎたので、2・3・4番目の資料だけにします。1つ目の資料は、もし御入用でしたらプリントアウト等してご活用ください。

研修のための問題集20180514

2018電験三種直前対策【理論】問題

2018電験三種直前対策【電力】問題

2018電験三種直前対策【機械】問題


2018/7/20追記

7月16日の講座は、午前中「完全マスター電験三種受験テキスト法規」を頭からおさらいして、午後は「2018電験三種直前対策」問題をかいつまんで解説しました。

上記教材に対する解答はまだ作っていませんが、まずは機械から、明日には作ってアップできるかと思いますのでよろしくお願いいたします。

音声データは次のアドレスからどうぞ。お聞き苦しくて申し訳ないですが…。

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%92

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE3

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%94


2018/8/18追記

問題集の解答はこちらを参考にしてください。(内容は同じです)

最近sambaサーバに繋がったり繋がらなかったりしていた件

先週頭に風邪を引いてしまい、この一週間、欠勤することができない仕事(学校の授業)以外は寝込んでました。授業の仕事も帰って速攻寝てましたが。

さて、最近何故か某所から某所へのsambaアクセスが繋がったり繋がらなかったりする事例が発生していました。VPN越しなのでVPNの問題か?と思いpingやtracerouteをしても、経路は問題無さそう。サーバ側からトレースすると到達するけどsamba歯繋がらなかったりと、訳の分からない挙動にしばらく悩まされていました。

で、先程原因が分かってようやく解決に至りました。原因は、パケットフィルタリングで

pass in quick on $int_if proto tcp from <lan> port 1024:65535 to $samba_ip port {20,21,110,139,445,49152:65535}

というルールを定めていたのが理由でしたわ。これまでは、Windowsファイル共有サービスのアクセス元ポートが1024~65535を使ってくれていたのが、最近特権ポートを使ってくれていて、それが元で切られていたという。

うーん。こういうWindows側の仕様変更?ってあるんですかね。良く分からん。

SAT一陸特講座 質問回答(電子回路における負荷抵抗と信号の受け渡し方法)

トランジスタとFETの説明で、出力の電流の変化を、電圧に変化させるために負荷抵抗をいれるとの説明がありました。通常、高周波信号は、電流変化と電圧変化のどちらで取り扱うべきものなのでしょうか。

信号の変化といえば、電圧の変化のことを言っていることが多いと感じます。また、信号を電流変化で取り出すことがダメな点があればお教えください。

おっしゃる通り、通常、信号の受け渡しと言えば電圧の変化で定義します。

何故かと言えば、電圧の出力は放っておいても(端子を開放した状態にしていても)何も起きませんが、電流出力にすると、端子を開放すれば端子間抵抗が非常に大きな値となり、そこに無理やり電流出力を流そうとするとV=RIより極めて高電圧が発生してしまい、取り扱いづらいからです。

大電流を測定するために用いる変流器は、原理上電流出力にせざるを得ないため端子開放は厳禁であり、このことは強電関係の資格試験でも良く出ています。

高周波信号は、普通は電圧出力でも電流出力でもなく、電力で取り扱います。これは、極めて高い周波数の交流信号に対して電圧や電流を測定することが難しいということと、信号の受け渡しにおいて必要なのはエネルギー(=電力)であり、線路インピーダンスが変わっても不変である電力を基準にして考えるのが合理的という事情があります。

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