【解答】(4)(2)
(a)
皮相電力S、有効電力P、無効電力Qの間には、力率角をθとして、
- P=Scosθ
- Q=Ssinθ
の関係があります。したがって、
- 6000kWの負荷の皮相電力…6000×(1/0.9)
- 3000kWの負荷の皮相電力…3000×(1/0.95)
で求まります。また、
- cos2θ+sin2θ=1
であることから、各負荷の皮相電力にsinθを掛ければ無効電力成分が求まりますので、求める無効電力は、
- 6000×(1/0.9)×√(1-0.92)+ 3000×(1/0.95)×√(1-0.952)≒3892
となり、約3900kvarと求まります。
(b)
電圧変動を求める公式
- I(rcosθ+xsinθ)
を利用しますが、線路インピーダンス分はリアクタンスのみなのでIXsinθのみで計算できることになります。
ここで、10MV・Aベースに対して、1000kvarの無効電力の影響が0.8%の電圧変動を引き起こすということより、
- 1000/(10×103)・X=0.008
となればよいので、これよりX=0.08が求まります。