平成29年度電験3種問題解説・電力問9

【解答】(1)

鉄塔と電線(送電線)を絶縁するためには懸垂がいしが用いられます。がいしには耐電圧がありますから、電圧に応じて複数個直列に連結されて用いられます。

送電線への直撃雷を防ぐため、鉄塔間の最上部には接地された裸電線が敷設されますが、これを架空地線といいます。架空地線や鉄塔本体に直撃雷があった場合、鉄塔本体の電圧が上昇し、がいしを通じて送電線へと火花放電が発生する可能性があります。これを防止するためには、鉄塔本体の接地抵抗を十分小さくすることが求められます。

避雷器は、通常の使用電圧では高抵抗を示し、雷サージなどの高電圧に対しては急激に低抵抗となる性質を利用して異常電圧の発生を防ぐ素子です。この特性は、電圧と電流の関係が非線形であるため、非線形特性と呼びます。

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