【解答】(4)
渦電流損は、材料の導電率に比例(抵抗率に反比例)しますから、導電率の高い金属シース材の採用は渦電流損を増加させることになります。
【解答】(1)
鉄塔と電線(送電線)を絶縁するためには懸垂がいしが用いられます。がいしには耐電圧がありますから、電圧に応じて複数個直列に連結されて用いられます。
送電線への直撃雷を防ぐため、鉄塔間の最上部には接地された裸電線が敷設されますが、これを架空地線といいます。架空地線や鉄塔本体に直撃雷があった場合、鉄塔本体の電圧が上昇し、がいしを通じて送電線へと火花放電が発生する可能性があります。これを防止するためには、鉄塔本体の接地抵抗を十分小さくすることが求められます。
避雷器は、通常の使用電圧では高抵抗を示し、雷サージなどの高電圧に対しては急激に低抵抗となる性質を利用して異常電圧の発生を防ぐ素子です。この特性は、電圧と電流の関係が非線形であるため、非線形特性と呼びます。
【解答】(4)(2)
(a)
これは演算増幅器を利用した基本的な非反転増幅回路ですから、基本中の基本と言えるでしょう。
例えば入力電圧viに1Vの電圧を加えたとすると、回路が正常に動作している限り演算増幅器の-入力端子の電圧も1Vになります。抵抗Rの両端に1Vの電圧を発生させるための電流は、オペアンプの出力端子→αR→R→接地と流れますから、出力端子の電圧voを3Vにするαの値は2となります。
(b)
出力端子から非反転入力端子に対してRC回路が入っているので、出力端子の波形位相と入力端子の波形位相が同じになる条件を求めれば発振条件になります。
ここで5kΩの抵抗をR、0.1μFのコンデンサのリアクタンスをXとすると、
ですから、この式を展開すると、
となります。この最後の式は、分母は有理化してあるので実数ですから、分子の虚数分
がゼロとなれば、出力端子の波形位相と入力端子の波形位相が同じになります。つまり、
が発振条件です。ここにX=1/ωCを代入すると、
ですから、C=0.1μFとR=5000Ωを代入すると、ω=2000が求まります。
発振周波数fに対してω=2πfですから、
となり、約0.3kHzと求まります。