【解答】(3)
力率改善を上流系統だけで行うと、季節や時間などによる負荷の力率変動が大きくなるため、大きな設備を用意して頻繁に力率調整(コンデンサの投入など)を行う必要が出てきます。したがって、できるだけ力率悪化の原因、具体的には電動機の端子の直近に力率改善用コンデンサを接続するほうが効果的に力率改善効果を発揮させることができることになります。
【解答】(1)
鉄塔と電線(送電線)を絶縁するためには懸垂がいしが用いられます。がいしには耐電圧がありますから、電圧に応じて複数個直列に連結されて用いられます。
送電線への直撃雷を防ぐため、鉄塔間の最上部には接地された裸電線が敷設されますが、これを架空地線といいます。架空地線や鉄塔本体に直撃雷があった場合、鉄塔本体の電圧が上昇し、がいしを通じて送電線へと火花放電が発生する可能性があります。これを防止するためには、鉄塔本体の接地抵抗を十分小さくすることが求められます。
避雷器は、通常の使用電圧では高抵抗を示し、雷サージなどの高電圧に対しては急激に低抵抗となる性質を利用して異常電圧の発生を防ぐ素子です。この特性は、電圧と電流の関係が非線形であるため、非線形特性と呼びます。