平成29年度電験3種問題解説・理論問3

【解答】(2)

2つのコイルが自己インダクタンスL1・L2と相互インダクタンスMを持つとき、それらを和同接続(互いに同じ方向に磁束を発生させ、それが互いを貫いている状態)の場合の合成インダクタンスは

  • L1+L2+2M

差動接続(互いに逆方向に磁束を発生させ、それが互いを貫いている状態)の場合の合成インダクタンスは

  • L1+L2-2M

であることを知っていれば答えが求まります。

ここで、コイル1とコイル2は共に自己インダクタンスがLであることから、

  • 2L+2M=2.0
  • 2L-2M=1.2

を解けば正解が求まります。

「平成29年度電験3種問題解説・理論問3」への2件のフィードバック

  1. 磁界の向きは右ねじの法則を使うと図1の左側は下から上になるのですか?

    1. コメントありがとうございます。
      この問題では電流の向きが定義されていないため、仮にAからBに向かって電流が流れたとすると、図1の左側のコイル1は、おっしゃる通り下から上に向かう磁束になります。

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