平成29年度電験3種問題解説・理論問10

【解答】(1)

コイルの基本的な性質を知っていれば即座に解ける問題です。

コイルは、電流が流れていない状態から直流電圧を掛けられた瞬間、内部に電流が流れ込むのを阻止する働きをします。しかし段々と電流が流れるようになっていき、ついには単なる導線と同じになってしまいます。

したがって、スイッチSを閉じた瞬間、コイルに電流は流れませんからコイルは切り離されたのと同じ状態となり、R1に流れる電流は、電源電圧Eに対して抵抗R1とR2が直列に接続されただけの回路となるので、(ア)はE/(R1+R2)です。

十分時間が経って定常状態となったとき、直流に対してコイルは単なる電線となるため、R2は短絡したものと見なせます。したがって(イ)はE/R1です。

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