LEC公務員試験対策、東京都・特別区記述対策講座(KU15596)受講生からの質問
問題24の(1)で重ね合わせの理により、電圧源と電流源を足し合わせて、問題図中の電流I1、I3、電圧V2、V4を求める問題であるのですが、電流源の計算が合わずに、悩んでいます。I1は左側から右側へ4A(=+4A)、I3は右側から左側へ6A(=-6A)となってしまい、そのため、V2が右側を正として8V、V4が左側を正として6Vとなってしまうので、電圧源を足した最終的な答えが、I1=+10A、I2=0A、V2は左側を正として4V、V4は左側を正として24Vとなってしまいます。どこが異なるのでしょうか。
これは、テキストの解説の方が間違っています。ミスしている点は、解説文の5行目後半からです。電圧源を短絡した回路に置き換えるべきなのに、電圧源を開放して値を求めてしまっているため、答えがおかしくなっています。改めて、正しい導出方法を下に記します。
8Aの電流源から流れ出す電流が、(1Ωと3Ωの並列)と(2Ωと2Ωの並列)を直列にした回路に流れます。したがって、R1は左→右に4A、R2は右→左に4A、R3は右→左に6A、R4は左→右に2Aの電流が流れます。
24Vの電圧源が、(1Ωと3Ωの直列)と(2Ωと2Ωの直列)に掛かります。したがって、R1・R2・R3・R4ともに、左→右に6Aの電流が流れます。
以上を重ね合わせて考えると、各抵抗に流れる電流は次の通りです。
- R1:左→右に10A
- R2:左→右に2A
- R3:0A
- R4:左→右に8A
これより、I1=10A、I3=0A、V2=4V、V4=24Vが正答となります。
テキストに大きなミスがあり、ご迷惑をお掛けしました。お詫び申し上げます。