電力でも類似式が出てくる、
- V=I(rcosθ+xsinθ)
を用いる問題です。Iは負荷電流、rは直列インピーダンスの抵抗分、xは直列インピーダンスのリアクタンス分、cosθは力率、sinθは無効率です。これに題意の値を入力すると、
- Ir=1000×0.001=1.0V
- Ix=1000×0.003=3.0V
ですから、定格二次電圧100Vに対してそれぞれ1%と3%です。
電圧変動率は、
- I(rcosθ+xsinθ)÷100=(0.8+1.8)÷100=2.6%
となり、答えは(5)です。
電力でも類似式が出てくる、
を用いる問題です。Iは負荷電流、rは直列インピーダンスの抵抗分、xは直列インピーダンスのリアクタンス分、cosθは力率、sinθは無効率です。これに題意の値を入力すると、
ですから、定格二次電圧100Vに対してそれぞれ1%と3%です。
電圧変動率は、
となり、答えは(5)です。
誘導電動機の二次入力(=回転コイルに入力される電力)のうち、滑りの割合は二次回路の抵抗負荷として消費され、残り(1-滑り)は機械出力になります。
したがって、滑り0,01の定格運転時は、二次入力の99%が機械出力となっていることを意味します。ここで二次回路の抵抗を大きくして損失が30倍に増えたということは、滑りの値も30倍の0.3に増えたことを意味します。したがって、1-0.3=0.7で虹字入力の70%が機械出力ということになります。
したがって、0.7÷0.99≒0.7、つまり約70%の(4)が答えです。
百分率同期インピーダンスは、
「定格運転時に接続されている負荷のインピーダンスに対して、発電機内部の直列インピーダンスの値が、負荷インピーダンスに対して何%であるか」
を意味しています。例えば、仮に全てのリアクタンス分をゼロとして、定格電圧100V、定格出力1kWの発電機があったとすると、その負荷抵抗は10Ωです。もしこの発電機の内部直列抵抗が5Ωであれば百分率同期インピーダンスの抵抗分は50%となり、発電機は150Vの電圧を発生させていることになります。
さて、この問題ですが、力率1.0で運転中ということは負荷は純抵抗です。また、電機子巻線抵抗が無視できて、百分率同期インピーダンスが85%ということは、発電機内部の直列リアクタンスが負荷抵抗の85%の値であることを意味しています。
ここで仮に、出力の定格電圧が100V、定格出力が1kWとします。すると負荷抵抗は10Ωの純抵抗です。負荷電流は10Aです。また、発電機内部の直列リアクタンスは8.5Ωの順リアクタンスであることが求まります。したがって、発電機から見ると
8.5Ωのリアクタンスと10Ωの直列抵抗の負荷に10Aを供給している
という状態になります。このときの発電電圧は、85Vと100Vの二乗平均ですから、約131と求まります。したがって、無負荷にした時の端子電圧は131Vとなり、答えは(4)と求まります。
解答1
短絡比の定義より、短絡電流は
一相を取り出して考えると、相電圧は
なので、
解答2
定格負荷時の負荷抵抗の値は、
百分率同期インピーダンスは短絡比の逆数だから、
したがって、
電機子の逆起電圧は、電磁誘導の法則から分かるように、界磁の強さと回転数の両方に比例します。
電動機に負荷をつないだ状態で端子電圧100Vで運転したとき、電機子電流が50Aということは、電機子の巻線抵抗での電圧降下は10Vとなり、差し引き90Vが電機子での逆起電圧と求まります。つまり1500rpm時の逆起電圧が90Vです。
端子電圧を115Vにしたとき、界磁電流が最初と同じということは、回転数が分かれば電機子の逆起電圧が比例計算で求まります。電機子電流は前と同じ50Aということから、電機子の逆起電圧は105Vとなります。
したがって、1500×105/90=1750rpmが答えです。