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電験3種過去問解説 平成28年機械問1

電機子の逆起電圧は、電磁誘導の法則から分かるように、界磁の強さと回転数の両方に比例します。

電動機に負荷をつないだ状態で端子電圧100Vで運転したとき、電機子電流が50Aということは、電機子の巻線抵抗での電圧降下は10Vとなり、差し引き90Vが電機子での逆起電圧と求まります。つまり1500rpm時の逆起電圧が90Vです。

端子電圧を115Vにしたとき、界磁電流が最初と同じということは、回転数が分かれば電機子の逆起電圧が比例計算で求まります。電機子電流は前と同じ50Aということから、電機子の逆起電圧は105Vとなります。

したがって、1500×105/90=1750rpmが答えです。

2018年7月期 多摩職業能力開発センター府中校 電験3種法規講座

とりあえず場所を作っておきますね


2018/7/10追記

来週16日は、法規のテキストのおさらいの後、以下の資料を配布し、これについて急ぎ足になってしまいますが解説をしたいと考えています。

1つ目の資料は、電験3種の4科目の勉強に入る前の前座として電気の基礎を解説したときに使った資料、2つ目~4つ目は、本番前の復習講座で使用する資料です。いずれも過去数年の試験問題の中から、基礎は非常に基礎的な問題を、そして理論・電力・機械は典型的に出題されている問題をピックアップしたものです。

…と思いましたが、1つ目の資料はページ数が多すぎたので、2・3・4番目の資料だけにします。1つ目の資料は、もし御入用でしたらプリントアウト等してご活用ください。

研修のための問題集20180514

2018電験三種直前対策【理論】問題

2018電験三種直前対策【電力】問題

2018電験三種直前対策【機械】問題


2018/7/20追記

7月16日の講座は、午前中「完全マスター電験三種受験テキスト法規」を頭からおさらいして、午後は「2018電験三種直前対策」問題をかいつまんで解説しました。

上記教材に対する解答はまだ作っていませんが、まずは機械から、明日には作ってアップできるかと思いますのでよろしくお願いいたします。

音声データは次のアドレスからどうぞ。お聞き苦しくて申し訳ないですが…。

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%92

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE3

http://wp.khz-net.co.jp/?wpdmpro=%E3%80%90%E9%9F%B3%E5%A3%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%80%9120180716%E9%9B%BB%E9%A8%933%E7%A8%AE%E6%B3%95%E8%A6%8F%E8%AC%9B%E5%BA%A7%E3%81%9D%E3%81%AE%EF%BC%94


2018/8/18追記

問題集の解答はこちらを参考にしてください。(内容は同じです)

SAT一陸特講座 質問回答(電子回路における負荷抵抗と信号の受け渡し方法)

トランジスタとFETの説明で、出力の電流の変化を、電圧に変化させるために負荷抵抗をいれるとの説明がありました。通常、高周波信号は、電流変化と電圧変化のどちらで取り扱うべきものなのでしょうか。

信号の変化といえば、電圧の変化のことを言っていることが多いと感じます。また、信号を電流変化で取り出すことがダメな点があればお教えください。

おっしゃる通り、通常、信号の受け渡しと言えば電圧の変化で定義します。

何故かと言えば、電圧の出力は放っておいても(端子を開放した状態にしていても)何も起きませんが、電流出力にすると、端子を開放すれば端子間抵抗が非常に大きな値となり、そこに無理やり電流出力を流そうとするとV=RIより極めて高電圧が発生してしまい、取り扱いづらいからです。

大電流を測定するために用いる変流器は、原理上電流出力にせざるを得ないため端子開放は厳禁であり、このことは強電関係の資格試験でも良く出ています。

高周波信号は、普通は電圧出力でも電流出力でもなく、電力で取り扱います。これは、極めて高い周波数の交流信号に対して電圧や電流を測定することが難しいということと、信号の受け渡しにおいて必要なのはエネルギー(=電力)であり、線路インピーダンスが変わっても不変である電力を基準にして考えるのが合理的という事情があります。

電験3種入門講座申込開始

東京都立職業能力開発センターで実施される電験3種入門講座の申込が始まりました。

http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/careerup/index/t/month/11/bunya/3/nendo/29/

にある、講座No.201703007121・第三種電気主任技術者入門・実施日が1/8(月),1/14(日),1/21(日)の講座です。

授業料は1600円、定員は50名、受付はインターネットかFAXか往復ハガキで。

詳しくはhttp://www.hataraku.metro.tokyo.jp/school/carr_up/mousikomi/から。

2018年度電験3種講座(生講座)予定

職業訓練校でのキャリアアップ講習の予定が決まりました。会場は全て多摩職業能力開発センター府中校です。

https://www.hataraku.metro.tokyo.jp/vsdc/fuchu/worker.html

  1. 電験3種入門講座 2018年1月8日・14日・21日 9:20~16:30
  2. 電験3種法規講座 2018年7月1日・8日・15日 9:20~16:30
  3. 電験3種入門講座 2019年1月14日・20日・27日 9:20~16:30

受講料は3日間で1600円位だと思います。

受付は講座の2か月前なので、2018年1月分は今年の11月に受付です。

入門講座は、電気工事士以上電験3種未満レベルという受験生を対象として、基本を復習するというスタンスですが、3日×8時間を全て基礎理論や基礎数学とするのもどうかと思うので、実際には理論・電力・機械とも各々基本的な問題対策となる勉強まで踏み込むかと思います。

 

もし、宜しければ。

平成29年度電験3種問題解説・法規問13

【解答】(2)(5)

(a)

発電電力のグラフと消費電力のグラフを重ねて描きます。

発電電力が消費電力を上回った時間と余剰電力量は、

  • 6時~8時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h
  • 18時~22時:5000kW×4時間×1/2=10000kW・h

ですから、送電電力量は合計12.5MW・hと求まります。

消費電力が発電電力を上回った時間と不足電力量は、

  • 22時~4時:2000kW×6時間=12000kW・h
  • 4時~6時:2000kW×2時間+2500kW×2時間×1/2=6500kW・h
  • 8時~10時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h
  • 10時~16時:2500kW×6時間=15000kW・h
  • 16時~18時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h

以上を合計して38.5MW・hと求まります。

(b)

自家用水力発電所の総発電量は、

  • 3000kW×8時間+10000kW×16時間=184MW・h

です。このうち12.5MW・hを売電したため、差し引き171.5MW・hが工場で消費されたことになります。したがって、この比率は

  • 171.5÷184=0.932

と求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問12

【解答】(5)(4)

(a)

10MV・A基準の百分率抵抗降下・リアクタンス降下を300kV・A基準に変換すると、

  • 20×300÷10000=0.6[%]
  • 40×300÷10000=1.2[%]

ですから、変圧器の百分率抵抗降下・リアクタンス降下と加算すると、合計2.6%・5.2%となることが分かります。

次に、三相210V側で300kV・Aの線電流を求めると、三相電力は√3VIであることから、

  • I=300000÷(√3×210)≒825[A]

となります。ここで百分率抵抗降下とリアクタンス降下の合計は、

  • √(2.62+5.22)≒5.8[%]

ですから、基準容量時の線電流を百分率インピーダンス降下で割ると

  • 825÷0.058≒14200[A]

が求まり、答えは(5)となります。

(b)

変圧器二次側に三相短絡電流14.2kAが流れた場合、一次側に流れる電流は、

  • 14200×(210/6600)≒452[A]

です。変流器の変流比75:5=15:1ですから、OCRの入力電流は、

  • 452÷15≒30[A]

と求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問11

【解答】(5)(4)

(a)

電気設備に関する技術基準を定める省令の第56条・第57条・第62条です。

(b)

まず、配線に流れる電流を求めます。三相負荷電力は√3VIですから、

  • I=15000/(√3×210)≒41.2[A]

と求まります。

同一管内の電線数は3本ですから、電流減少係数は0.70なので、電線に求められる許容電流は

  • 41.2÷0.7≒58.9[A]

となります。さらに、周囲温度による許容電流補正係数で割ると、

  • 58.9÷√(25/30)≒64.5

となり、公称断面積8㎟では足らず、14㎟の電線が必要なことが求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問10

【解答】(4)

小出力発電設備は、一般用電気工作物の範囲内となる小規模な発電設備ですから、これを設置しても自家用電気工作物にはなりません。したがってcの記述は不適切です。

なお、もちろん66000Vの発電所に電気主任技術者は必要ですから、この二つだけで正答を導き出すことができます。