uptime

今管理しているサーバは、年に1度の設備点検時に電源を落としたり、ストレージのHDDを更新したりするため1年以上連続稼働する事は少ない(ほとんど無い)んだけど、ずっと前に保守契約が打ち切られたまま放置している某所のサーバがあるのを思い出してログインしてみた。

>uptime
1:49AM up 715 days, 15:14, 1 user, load averages: 1.00, 1.00, 1.00

おおお!まだ動いてる(笑)。

なんかこのまま放っとけばuptimeが1000日超えそうだわ。

>uname -a
FreeBSD (略) 8.3-RELEASE FreeBSD 8.3-RELEASE #0: Fri Oct 26 23:28:24 JST 2012 root@(略):/usr/home/src/sys/i386/compile/USB i386

そっかー、8.3か(遠い目)

SAT電験3種講座 猫電 質問回答(力率の定義)

電験3種の講座の電気基礎講座テキスト38ページ

力率が悪いというのは、力率100%と力率10%ではどちらが悪いと判断するのでしょうか。

力率というのは、見かけの電圧×電流で求める皮相電力に比べ、実際に消費された(エネルギーとして取り出せた)電力の割合を表す数字です。

したがって、力率10%というのは、大きな電圧×電流を流し込んでいるのに、実際に得られるパワーが小さい事を意味しますので、力率10%のほうが悪いという事になります。ちなみに、最高が100%、最低が0%です。

自分のグローバルIPアドレスを知る方法

モバイル環境やNAT内からのアクセスなどで、自分が今インターネットにアクセスしているグローバルIPアドレスを知りたいことがあります。そんな時のためにスクリプトを作ってみました。(というか、5年以上前からこっそり動かしているんだけど)

http://ipaddress.khz-net.co.jp/

アクセスすると、HTMLなど一切無しでIPアドレスだけを吐き出します。従って、PHPなんかのスクリプトからアクセスしてIPアドレスを取得するとき、タグ除去などの面倒な作業が一切不要で便利かと思います。…というか、仕事上そういう必要性があったから自分用に作っただけなんだけどね。

使いたい方はご自由にどうぞ。もちろん、結果や正常動作については一切無保証です。過剰にアクセス負荷を掛けたりしないでね。

SAT電験3種講座 機械 質問回答(直流電動機の励磁電流・回転速度・逆起電力の関係)

機械の直流電動機について、機械テキストでいう、p7の他励電動機の回転数は、励磁電流増加に伴い低下するとありますが、磁束が増えて逆起電力が増加すれば比例して回転速度は上がるもしくは変わらないと思うのですが。直流電動機の回転速度=電動機の逆起電力/比例定数×磁束という式から考えて疑問に思いました。

まず、「磁束が増えて逆起電力が増加」するところまではその通りです。

コイルを磁束が横切る時に発生する逆起電力は、ファラデーの電磁誘導の法則ですから、回転数と磁束の大きさと巻き数に比例します。当然、同じ回転数であれば、磁束が増えれば逆起電力も増加します。

さて、このとき、電源電圧は一定ですから、逆起電力が増加するということは、回転子の逆起電力と電源電圧の差の電圧が減少することになります。すると当然、回転子に流れる電流も減少します。回転子に流れる電流が減少すれば、出力のトルクも減少し、回転数が減少することになります。回転数が減少すれば逆起電力も減少し、回転子の逆起電力と電源電圧の差の電圧が増加することで回転子に流れる電流が増加し、出力トルクが増大します。これが均衡する点で回転を維持していくということになります。

SAT電験3種講座 猫電 質問回答(抵抗の電圧降下と電位差)

電気基礎講座P44-Q03の問題について

解き方としては、断線部分をまずないものとして直列の回路図として考え

  1. 電圧を100V+100Vで200V
  2. 直列なので、20Ω+30Ω=50Ω
  3. 200Vを50Ωで割り算し4Aを出す
  4. そして20Ωと30Ωの電圧を導き出し80Ω・120Ωとする。

それからa点が100V・b点の電圧200-80=120Vですが、どうしてそうなるのかがよくわかりません。

御質問承りました。考え方として、1~4まで、全く問題ありません。

電圧というのは、相対的なものです。例えば、乾電池は1.5Vの電圧ですが、マイナス端子を基準にすればプラス端子が+1.5V、プラス端子を基準にすれば、マイナス端子がー1.5Vの電圧になります。

1の段階で、「電圧を100V+100Vで200V」としていますが、これは暗黙のうちに、回路の一番下の電線を基準の0Vとし、端子aが+100V、そして上の電池の+端子が+200Vとしています。逆に、a端子を基準にして、上側の電池の+端子を+100V、下側の電池のー端子をー100Vと考えても構いません。

以上のことを念頭に置いて、暗黙のうちに一番下の電線を基準の0Vとして考えます。端子a・b部分を無いものとして考えると、100Vの電池が2個直列、そして負荷に20Ωと30Ωの合計50Ωがつながっています。負荷の30Ωの下側端子が0V、20Ωの上側端子が+200Vですから、ここに流れる電流は、オームの法則から200÷50=4A。すると、20Ωの両端に発生する電圧が4×20=80V、30Ωの両端に発生する電圧が4×30=120V。従って、30Ωの下側の端子が0V、上側の端子が120V。

ここで、端子aは、一番下の線を0Vとして考えると+100Vが出ていますから、a-b間の電圧は120-100=20V、以上答えとなります。

SAT電験3種講座 機械 質問回答(直流直巻電動機の無負荷特性)

電験3種の機械テキストP9についての質問です。

直流直巻電動機で無負荷のとき回転数が∞になるのは数式的にはわかるのですがどのようなイメージで回転数が∞になるのですか?

まず、電動機が回転力を生む仕組みについておさらいします。これは、固定巻線が
作る磁界と、回転巻線が作る磁界どうしが吸引、もしくは反発の力を発生すること
で回転します。当然、大きな力が必要な時は、固定巻線・回転巻線ともに大電流を
流す必要があるわけです。

さて、直流直巻電動機は、回転巻線の電流=固定巻線の電流となっているのが特徴
です。そして、電源電圧が一定で負荷が軽い(=巻線電流が小さい)とき、回転巻
線の逆起電力は電源電圧とほぼ同じです。

直流直巻電動機を無負荷で回転させたとします。すると、回転が上がり、固
定巻線の磁界×回転巻線の磁界×回転数に比例した逆起電圧が発生します。このと
き、機械的な負荷がゼロということは、回路電流は減少していきますが、回路電流
が減少すれば固定巻線の磁界×回転巻線の磁界も減少しますから、回転数が上昇す
ることで逆起電圧を上昇させます。機械的な負荷がゼロ=出力がゼロ=回路電流も
ゼロに近づいていきますから、結局回転数がどんどん上昇する、そういう仕組みで
す。

単に式や性質を暗記するよりも、このように原理をイメージできることが物凄く大
切な資産になりますので、大変良い質問だと思いました。

2017年版 SAT電験3種講座テキスト誤植訂正(理論編)

  • P17の⑥の式

誤:-i1-4i2+5i3=40

正:-i1-4i2+5i3=10

  • P62の中段箇所

誤:共振状態において、RL並列部分の合成リアクタンスは無限大

正:共振状態において、LC並列部分の合成リアクタンスは無限大

  • P95P.55の計算式、上の囲みの2行目

最後の「-j」の前に「=」を追加

  • P105の解説の欄

誤:F=μH

正:F=mH

  • P116の中段箇所の相互インダクタンスの解説

M=μSN1N2/I(アイの大文字)→M=μSN1N2/ℓ(エルの小文字)

SAT電験3種講座 機械 質問回答(誘導電動機の起動トルク)

電験3種の機械テキストP17に関しての質問です。

誘導電動機で始動時には多くの磁界が2次側に貫くので大電流がながれるのはわかるのですがなぜトルクが小さいのですか?

T=KΦIでトルクは大きくなりそうな気がするのですが。

ご質問承りました。

これは、誘導電動機の力率が悪いから、ということに他なりません。

誘導電動機の二次側回路は、両端が短絡されたコイルとなっています。従って、誘導電動機の一次側:二次側の関係は、二次側が短絡された変圧器と同様にみなせます。

ここに電源を供給すると、二次側回路が短絡されているために大きな電流が流れます。ここで、直流電動機であればT=KΦIで簡単に考えることができますが、交流電動機であるため、一次側コイルと二次側コイルが作る磁界のタイミングを考えなければいけません。つまり、

  • 一次側がN極の時に二次側もちょうどN極(あるいはS極)

になれば、大きな反発力や吸引力が生まれますが、

  • 一次側が磁界最大時に二次側が磁界ゼロ
  • 一次側の磁界がゼロの瞬間に二次側の磁界が最大

というタイミングになってしまうと大きなトルクは生まれません。

このタイミングを左右するのは、二次側回路の力率です。しかし、二次側回路は短絡されているため極めて低抵抗で、有効電力が消費されない=力率が非常に悪いため、そのタイミングのずれが大きく、大電流のわりに大きなトルクが発生しません。

回転が上がってくると、一次側と二次側の回転数の差が小さくなるため二次側コイルを横切る磁界の時間変化が小さくなり、二次側回路に誘導される電圧が低下します。

すると、極めて低抵抗であった二次側回路の抵抗値が、相対的に無視できない値になってきます。例を挙げると、1000Vの電源回路に1Ωの抵抗が直列に入っていても大した影響はないのに対し、0.1Vの電圧に対して1Ωの抵抗は大きな影響を与える、という感じです。

従って、回転数が上がってくると力率が向上し、その結果大きなトルクが生まれていく、ということになります。

SAT電験3種講座 猫電 質問回答(コイル・コンデンサのリアクタンスベクトルの誤りと訂正)

P34のRLC直列回路でのインピーダンスで、図ではコイルのリアクタンスのベクトルは下向きのマイナスを向いています。電圧の合成の図ではコイルの電圧のベクトルが上方のプラスだったのに対し、なぜリアクタンスの図では逆を向いているか?ということについて毛馬内先生は詳しく解説されています。虚数を使ってコイルのリアクタンスはXL=VL/-jIになり、=jV/Iでプラスになる。とここまでは理解できるのですが、そのあとで先生は、「だから先ほどとは(電圧のベクトル?)逆になっているんですよ」とおっしゃっています。ここが理解できていません。

私の理解では、XL=VL/-jI なら電圧基準で電流側がマイナス90度遅れているのでベクトルは下向きのイメージですが、本質的にはXL=jV/Iになりプラスになると思うのでベクトルの方向は上向きのプラスになるのではないか?という疑問がぬぐい切れません。なのにどうして図のコイルのリアクタンスのベクトルはマイナスの方向を向いているのでしょうか?ちなみにその直後の説明で、コイルの場合もV/+jI=-jV/Iとご説明されているのはコンデンサのことのように思えます。よろしくお願いします。

ご質問承りました。

まず、この部分につきましては、完全に私のミスでございます。

ご指摘の通り、電圧のベクトルとインピーダンスのベクトル、いずれも上向きがコイル、下向きがコンデンサとなります。

これは、収録時に使用した図をトレースした際、上下がひっくり返っていたことに気付かずにそれをそのまま喋ってしまったことが原因でした。

とはいえ、収録前に精査せず喋ってしまったのは私の落ち度ですので、深くお詫び申し上げます。(そういえば、収録時になんか違和感を覚えていたのは確かです。その時にビデオを停止して良く確認すべきでした。)

今年2017年の夏には、電験3種の講座を再集録する予定でございますので、このようなミスの無いよう十分に気を付けて臨むことにいたします。

ご迷惑をお掛けして誠に申し訳ございませんでした。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(電験3種 平成26年 理論 問15(b) Δ型回路とY型回路の変換とコンデンサによる力率改善)

H26、理論、問15(b)誘導性リアクタンスを求める問題です。
DVD講義の中で、全体抵抗を求めて、リアクタンスを算出するとありました。手順通りに計算すると、

  • 全体抵抗=300V÷12.5A=24Ω
  • X÷|Z|=sinΘ

より、

  • X=0.8×24=19.2Ω

となります。答えは30Ωとなりますので、計算過程が間違っていると思います。他の解法ならわかるのですが、上記方法での解法がわかりません。

まず、

  • 全体抵抗=300V÷12.5A=24Ω

これは正しいです。もっとも、RとXの並列なので、全体「抵抗」ではなく「インピーダンス」です。

  • X÷|Z|=SINΘ

ここが違います。

RとLやCの直列回路であればそれで正しいのですが、並列回路というのがミソです。並列回路は、抵抗やリアクタンス、インピーダンスではなく、逆数であるアドミタンで考えます。

コイルのサセプタンスは(1/X)、抵抗のコンダクタンスは(1/R)、RL合成でのアドミタンスは(1/24)ですから、

  • 力率は(1/R)÷(1/24)
  • 無効率は(1/X)÷(1/24)

で求められます。
ここに値を代入すると、

  • (1/X)÷(1/24)=sinθ=0.8

ですから、

  • (24/X)=0.8

となり、

  • X=24/0.8=30

と求まります。

「並列なので、逆数で考える」というのが慣れないと少し難しいですが、計算自体難しくないですので、慣れていただければと思います。

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