SAT電験3種講座 理論 質問回答(テブナンの定理の説明における誤り)

理論編のdisk1の 07・テブナンの定理のH25年の問6の説明で60分の10 が3分の5だと言っているのですが意味がわかりません。60分の10は6分の1ではないのですか?3分の5とは何の事を言っているのですが?

 

ご指摘の通り、この問題は最終的に「60Ωの抵抗に10Vの電圧が掛かり、流れる電流は60分の10アンペア、これを約分すると60分の10→30分の5→6分の1となり、1÷6≒0.17アンペアと求まる」ことになります。

3分の5は単純な言い間違いでして、もちろんこれは30分の5が正しいものとなります。

混乱させご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。また、ご指摘いただいたことについて深く感謝申し上げます。ありがとうございました。

SAT電験3種講座 機械 質問回答(電験3種 平成27年 機械 問15 過去問解説 誘導電動機の性質)

機械 平成27 問15 (b) について に、

“上記(a)と同様に0.2Ωの抵抗を直列に挿入したまま”

“このときの滑りは上記(a)と同じであった”

とあります。

解くプロセス (1.同期速度を求める 2.トルクを求める 3.トルクは1次電圧の2乗に比例する)に、疑問は無いのですが、問(a)で求めた滑り=0.07を使わずに、0.05で計算するところが判りません・・・ 問(a)で求めた0.07で計算すると、回答が(3)となってしまいます。

この問題についてですが、(b)は滑り=0.07で計算いたします。0.07を使うと回答が(3)となるのは、恐らく計算途中の何かが間違っているかと思います。

改めてこの問題について解いてみます。

まず、定格運転時の動作を求めます。

15kW、60Hz、6極という事から、同期速度は120f/p=1200rpm

滑りが0.05なので、回転速度は1200×0.95=1140rpm

これは1分あたりの回転数なので、1秒当たりでは1140÷60=19回転

2π×19×T=15000Wより、定格運転時のトルクT=125.65N・m

 

(a)

滑りは二次回路の抵抗に比例するので、比例推移より

0.5Ω:滑り0.05=0.7Ω:滑り0.07

したがって0.07=7%

なお、「定格電圧、定格周波数、定格と同じ負荷トルク」なので、機械的出力は

2×π×(1200×0.93÷60)×125.65=14.7kW

となります。

(b)

「(a)の状態の負荷トルクが定格運転状態と同じ」で、かつ回転数が(a)と同じですから、「負荷トルクは一時電圧の二乗に比例」の条件だけでトルクが求まることになります。

したがって、125.65N・mに(200/220)^2を掛ければ、103.8という答えが求まります。

SAT電験3種講座 機械 質問回答(論理演算とブール代数に関するミス)

電験三種機械編 28論理演算とブール代数の講義を視聴させて頂きましたが、添付の動画での例題問bの問題についてですが、動画の26分頃に、正解は(1)とおっしゃっていますが、Z=0のとき 問題の論理式は、XYとなり、(4)になるような気がしますが、なぜ(1)になるのかが、わかりません。教えて頂きたいと思います。よろしくお願いします。

添付いただきましたデータを確認しましたが、電験3種の平成25年問18の問題ですね。

御指摘の通り、私が言い間違いをしておりまして、もちろん正解は(4)で合っています。ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんでした。お詫びの上、訂正いたします。

SAT電験3種講座 機械 質問回答(電験3種 平成25年 機械 問14 過去問解説 論理回路とタイミングチャートの見方)

過去問 機械334ページ 問14の論理式が、X=A・C + B・Cバー で、A=1  C=1  B=1  C=0 までは理解できますが、なぜ答えが、(3)  になるのか、長い時間考えてみましたが、理解できません。どの部分を見たら(3)となるのでしょうか?

 

まず、X=A・C の項について考えると、A=C=1のときにX=1ですから、図の赤線の部分ではX=1になるはずです。これに合致しているのは(2)(3)であることが分かります。

つぎに、X=B・Cバーの項について考えると、B=1、C=0のときにX=1ですから、図の青線の部分ではX=1になるはずです。これに合致しているのは(3)ということから、正解は(3)であることが求まります。このように、条件に合うチャート部分に縦線を引くことによって、答えを容易に求めることができます。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(交流回路の消費電力と力率)

理論テキストP34の例題で、消費電力の求め方なんですが、P=VIで求めた場合、100×20で2000wとなり、1600wとならないのですが、なぜでしょうか?

 

この問題ですが、電力P=VIで計算できるというところまでは合っています。回路が直流だったり、交流の回路であっても部品が抵抗だけの場合はその計算で求めることができます。

しかし、問題の回路をよく見ると、抵抗のほかにコイルが入っています。

コイルは、小学校の頃の電磁石の実験で使った電磁石と同じように電線をグルグル巻いた部品ですが、実はこれは電力を消費せず、いったん受け取った交流の電力を電源側に投げ返すという性質を持っています。

このコイルが挿入されている場合、電力は単純にP=VIだけでは計算できません。コイルと抵抗に与えられる電力のうち、コイルによって投げ返される分を引かなければいけない訳です。

このとき、コイルと抵抗に与えられる電力のうち、抵抗で消費される電力の割合を力率といい、この回路のようにコイルと抵抗が直列になっている場合、

  • 力率=(抵抗の値)÷√(抵抗の値の2乗+コイルの値の2乗)

で計算されます。これを求めると、

  • 力率=4÷√(16+9)=4÷5=0.8

となります。これを2000に掛けると、

  • 2000×0.8=1600

となり、正解が求まることになります。

SAT電験3種講座 電力 質問回答(電験3種 平成26年 電力 問7 過去問解説 負荷電力の計算方法)

【質問】解法の違いについて

下記のように、①と②でそれぞれ説明されています。一見異なった解法のようですが、これは

①は、電圧降下の値を求めて解法する

電圧降下の式V=√3I(COSΘ+SINΘ)を使用

②は、電圧変動率を求めて解法する

電圧変動率の式ε=PCOSΘ+qSINΘを使用

ということで、解法の違いとの認識でよろしいのでしょうか?

したがって、どちらで解いてもOKでしょうか?

 

①電力テキスト17の解法***********************

例題にて、上記問題が取り上げられています。この時の解法は、以下の通り。

・線路のインピーダンス

0.45×2+j0.25×2=0.9+0.5Ω

・降下電圧

√3I(0.9×0.85+0.5×√1-0.85²)・・①

・P=√3VICOSΘ より

I=(P/6.6)×(1/0.85)×(1/√3)・・②

6.6K×0.05=330

よって①に②を代入して

√3×(P/6.6)×(1/0.85)×(1/√3)×

(0.9×0.85+j0.5×√1-0.85²)≦330

>以上より、P=1800KW

 

②電力の過去問、H26、問7での解法*************

・電圧変動率

ε=PCOSΘ+qSINΘ

=(0.9×0.85+0.5×√1-0.85²)=1.03

(P/0.85)/6600=6600×0.05

よって、P=1800KW

 

御指摘の件ですが、おっしゃる通り、解法の違いであってどちらでも大丈夫です。

理論の問題で、キルヒホッフ・重ね合わせ・テブナンのように複数の解答方法があるのと同じで、複数の解き方がある問題の一例です。

もちろん、複数の解き方いずれも使えるようになっておくことは、より深く理解していることになりますから、どちらも使えるようにして頂ければ幸いです。

SAT電験3種講座 猫電 質問回答(誤植指摘)

冊子名: 猫でも分かる電気数学講座(改訂版)

 

誤植  p.129 上から11行目

乗用対数 ではなく 常用対数 ではないか

回路図 p.131  C の記号は = ではないか(Eの記号の表記と同じになっている)

分配法則 p.140

A+(B・C)=(A+B)・(A+C)

成立しないのではないか

>乗用対数 ではなく 常用対数

御指摘の通り、誤植でございます。

>回路図 p.131  C の記号は = ではないか

私の手元にテキストの現物が無いため即座に確認が出来ず申し訳ありませんが、御指摘通りで正しいかと思います。

>分配法則 p.140

>A+(B・C)=(A+B)・(A+C)

>成立しないのではないか

こちらも現在手元にテキストが無いのですが、御指摘の通り、記号の+と・は逆ですね。

A・(B+C)=A・B+A・C

が正しい式となります。

ご迷惑をお掛けして申し訳ございませんでした。また、わざわざご指摘いただきましたこと、感謝申し上げます。

SAT電験3種講座 法規 質問回答(B種接地の必要性)

電験三種法規編p36の二行目でB種接地を行うとありますが講義の中でこれは当たり前と先生がおっしゃっていたのですが、よく分かりません。なぜB種接地なのですか?

B種接地についてですが、簡単に言いますと、これは6600Vの高圧線から、普段我々が使っている100Vのコンセントの電圧に電圧を落とす変圧器の二次側に施される接地です。

接地抵抗は計算で求めるようにと規定されていますが、この計算は要するに、変圧器内で万が一、6600Vの高圧線と二次側の低圧線が接触してしまった場合でも、二次側には150V以上の電圧が発生しないように接地抵抗値を計算するようになっています。(短い時間で自動的に遮断される遮断機がある場合は、300Vや600Vが生じてもいいという規定にはなっていますが、基本的には150Vです)

もしB種接地が施されていない場合、万が一の事故が発生した際にコンセントに6600Vの電圧が掛かってしまう事になり、これはもちろん極めて重大な事故の要因になるはずです。したがって、B種接地は必ず施されていなければならない、という事になります。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(電験3種 平成26年 理論 問15(b) 過去問解説 力率計算の誤り訂正)

この様に解説がありましたが、並列の場合の力率はインピーダンスから求めるのではなく、電流の比か、抵抗の逆数から求めるのでないのですか?解説の通り計算すると、解答と合わないので、確認お願いします。

さて、御指摘の件ですが、おっしゃる通り、並列ですから力率は直列の場合とは反対になります。すなわち、

  • 力率=(抵抗に流れる電流)÷(全負荷合成電流)

または、抵抗・リアクタンス・インピーダンスを用いるのであれば、

  • 力率=(リアクタンス)÷(インピーダンス)

になります。

  • (リアクタンス)÷(インピーダンス)=sinθ

と書いてしまいましたが、御指摘の通り、並列の場合はこれはcosθとなります。動画中、ついいつもの直列回路のことが頭にありsinθとして話をしてしまった訳です。大変申し訳ありませんでした。また、御指摘いただきまして誠に感謝申し上げます。ありがとうございました。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(コンデンサに蓄えられた電荷量の計算)

理論P101の例題の中の 8×10-3乗Cという式が何を指しているのかわかりません。

この式ですが、コンデンサに蓄えられた電荷量を求めている式です。

電荷量は、コンデンサにたまっている電荷(=電子)そのものの量で、流れ込んだ電流×電流が流れた時間で求まります。

計算式で表すと、Q=∫idtとなります。しかし、この定義式は難しいので、電建3種の試験で覚える必要はありません。

現実的には、Q=CVという式を覚えておけば大丈夫です。Cはコンデンサの静電容量、Vはコンデンサに電荷を蓄えたとき、コンデンサに発生する電圧の値です。

以上のことより、例題の式は、電圧が1000V、静電容量が8μFということから、

  • Q=CV=8×10^-6×1000=8×10^-3

となり、8×10^-3クーロン[C]が求まります。

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