このような問題でコンデンサの容量を求める公式もありますが、別に公式を暗記しなくても、皮相電力・有効電力・無効電力について理解していれば求まる問題です。ポイントは、負荷の有効電力は変化しないという点です。
まず、コンデンサ挿入前の皮相電力・有効電力・無効電力を求めます。有効電力はもちろん50kW。皮相電力は、50÷0.7≒71.4kV・A。無効電力は、71.4×√(1-0.7^2)≒51.0kvarです。
一方、力率が遅れ0.8のときの皮相電力・有効電力・無効電力を求めると、有効電力は50kW、皮相電力は50÷0.8=62.5kV・A。無効電力は、62.5×√(1-0.8^2)=37.5kvar。
したがって、51.0-37.5=13.5kvarがコンデンサが打ち消した無効電力となります。