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SAT消防設備士講座 質問回答(電気工事士資格で免除される範囲)

電気工事士の免許をもっています。免除をうけるのですが、テキストとDVDにおいて、飛ばせる項目がよくわからないので教えてください。

消防設備士の受験案内をご覧いただくと、甲種4類で電気工事士を持っていると免除できるのは、基礎的知識の電気10問、構造・機能及び工事・整備の電気12問、そして鑑別の問1となります。端的に言えば、電気理論に関する問題は全てと、消防設備に関する問題のうち電気的な理論や動作原理に重きを置いた問題が免除になるという事になります。

したがって、該当するのは、「乙4・甲4共通テキスト」のうち第1章全部と第3章のうち電気理論に関する部分、例えば160ページの接地工事の種類とか161ページの絶縁抵抗、配線工事の種類などになります。

但し、第3章の消防設備に関する問題については、実技試験(鑑別問題)で出題される可能性もありますので、出題はされなくても一通り目を通していただく方が確実かと思います。

鑑別の問1については、電気工事に使用する工具や測定器等についての問題ですから、「乙4・甲4共通テキスト」のP.208・209の部分が該当します。対応するチェック問題はP.214~221辺りが該当します。

 

SAT消防設備士講座 質問回答(抵抗の組み合わせ回路の問題)

消防設備士甲種四類共通テキスト 006Bページ24チェック問題②「図の回路の電源Iは0.8Aである」について、解き方、公式が分かりません。どうしてこのような公式が出てきて、電流の1Aはどこからくるのですか?よろしくお願いします。

さて、この回路の考え方ですが、このように抵抗が直列・並列になっている回路を考える場合、単純化できる場所から順に単純化していきます。

まず、20Ωと5Ωの並列部分を1個の抵抗に置き換えることを考えます。すると、

(20×5)÷(20+5)=100÷25=4

となり、実は4Ωの抵抗に置き換えることができます。

すると、回路全体は、10Vの電池、6Ωの抵抗、4Ωの抵抗と直列になっていますから、10V÷10Ωで、電池から流れる電流は1Aと求まります。

つぎに、この問題のIを求めるためには、5Ωの両端に掛かる電圧を求める必要があります。

20Ωと5Ωの並列抵抗は4Ωでしたから、この4Ωに1Aの電流が流れたときに発生する電圧は、4Ω×1A=4Vです。つまり、5Ωの抵抗の両端には4Vの電圧が発生することが求まります。

したがって、5Ωの抵抗に流れる電流は、4V÷5Ω=0.8Aと求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問13

【解答】(2)(5)

(a)

発電電力のグラフと消費電力のグラフを重ねて描きます。

発電電力が消費電力を上回った時間と余剰電力量は、

  • 6時~8時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h
  • 18時~22時:5000kW×4時間×1/2=10000kW・h

ですから、送電電力量は合計12.5MW・hと求まります。

消費電力が発電電力を上回った時間と不足電力量は、

  • 22時~4時:2000kW×6時間=12000kW・h
  • 4時~6時:2000kW×2時間+2500kW×2時間×1/2=6500kW・h
  • 8時~10時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h
  • 10時~16時:2500kW×6時間=15000kW・h
  • 16時~18時:2500kW×2時間×1/2=2500kW・h

以上を合計して38.5MW・hと求まります。

(b)

自家用水力発電所の総発電量は、

  • 3000kW×8時間+10000kW×16時間=184MW・h

です。このうち12.5MW・hを売電したため、差し引き171.5MW・hが工場で消費されたことになります。したがって、この比率は

  • 171.5÷184=0.932

と求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問12

【解答】(5)(4)

(a)

10MV・A基準の百分率抵抗降下・リアクタンス降下を300kV・A基準に変換すると、

  • 20×300÷10000=0.6[%]
  • 40×300÷10000=1.2[%]

ですから、変圧器の百分率抵抗降下・リアクタンス降下と加算すると、合計2.6%・5.2%となることが分かります。

次に、三相210V側で300kV・Aの線電流を求めると、三相電力は√3VIであることから、

  • I=300000÷(√3×210)≒825[A]

となります。ここで百分率抵抗降下とリアクタンス降下の合計は、

  • √(2.62+5.22)≒5.8[%]

ですから、基準容量時の線電流を百分率インピーダンス降下で割ると

  • 825÷0.058≒14200[A]

が求まり、答えは(5)となります。

(b)

変圧器二次側に三相短絡電流14.2kAが流れた場合、一次側に流れる電流は、

  • 14200×(210/6600)≒452[A]

です。変流器の変流比75:5=15:1ですから、OCRの入力電流は、

  • 452÷15≒30[A]

と求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問11

【解答】(5)(4)

(a)

電気設備に関する技術基準を定める省令の第56条・第57条・第62条です。

(b)

まず、配線に流れる電流を求めます。三相負荷電力は√3VIですから、

  • I=15000/(√3×210)≒41.2[A]

と求まります。

同一管内の電線数は3本ですから、電流減少係数は0.70なので、電線に求められる許容電流は

  • 41.2÷0.7≒58.9[A]

となります。さらに、周囲温度による許容電流補正係数で割ると、

  • 58.9÷√(25/30)≒64.5

となり、公称断面積8㎟では足らず、14㎟の電線が必要なことが求まります。

平成29年度電験3種問題解説・法規問10

【解答】(4)

小出力発電設備は、一般用電気工作物の範囲内となる小規模な発電設備ですから、これを設置しても自家用電気工作物にはなりません。したがってcの記述は不適切です。

なお、もちろん66000Vの発電所に電気主任技術者は必要ですから、この二つだけで正答を導き出すことができます。

平成29年度電験3種問題解説・法規問9

【解答】(3)

電技解釈第227条です。

単独運転と自立運転は紛らわしい用語ですが、自立運転とは電力供給系統とは完全に切り離して自家用として交流電力を供給する状態を指します。単独運転は、電力供給系統が停電となったとき、分散型電源が単独で付近一帯に電力を供給する状況を指します。