H28年 理論A1
ビデオの解説を見ましたが、何回見てもよくわからないので解説お願いします。両辺をqで割って2乗しての部分が、同じになりません。計算の説明が飛んでいて、自分で再現できないので、詳細おねがいします。そしてその答えが、4番だということですが、どうしてBの電荷のところの形が丸になるのか?よろしくおねがいします。
x,y平面上で、ある点(x1,y1)と(x2,y2)の間の距離は、ピタゴラスの定理から√((x1-x2)^2+(y1-y2)^2)で求められます。
つまり、x座標の差の2乗とy座標の差の2乗を合計し、ルートを取った値になります。
これを念頭に置くと、ある点(x,y)と点Aの間の距離は、
- √((x-2d)^2+y^2)
点Bとの間の距離は、
- √((x+d)^2+y^2)
となります。Qクーロンの点電荷から距離r離れた点の電位は、k・(q/r)ですから、ある点における電位は、
- {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} + {-Q/√((x+d)^2+y^2)}
で表されます。電位が0Vとなる条件は、この値がゼロになることなので、
- {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} + {-Q/√((x+d)^2+y^2)}=0
より、
- {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} ={Q/√((x+d)^2+y^2)}
となります。
等式は、両辺に同じ値を掛けても成立しますから、両辺に
- {√((x-2d)^2+y^2)}・{√((x+d)^2+y^2)}
を掛けると、
- 2Q√((x+d)^2+y^2) = Q√((x-2d)^2+y^2)
となります。(御質問より、ここまでは大丈夫かと思います)
この両辺をQで割ると、
- 2√((x+d)^2+y^2) = √((x-2d)^2+y^2)
となり、両辺を2乗すると、
- 4((x+d)^2+y^2)=(x-2d)^2+y^2
最初の項のカッコを外すと、
- 4(x+d)^2+4y^2=(x-2d)^2+y^2
となります。
ここで、中心が(a,b)であり半径がrの円の方程式は
- (x-a)^2+(y-b)^2=r^2
で表されることを念頭に置いて展開しまとめると、解答にあるように
- (x+2d)^2+y^2=(2d)^2
となり、「中心が(-2d,0)で半径が2dの円の方程式」が導出されるわけです。
【2017/7/10追加】
赤字部分の展開を追加で掲載しておきます。