三相三線式の3本の送電線、あるいは配電線の端末はどのような形で接続されていますでしょうか?単相の場合はテキストでもわかりやすくイメージできるのですが、3線の端末処理の形がイメージできません。
私のイメージでは変電所の変圧器の鉄心に巻かれるときは、そこで3本が交わっている。それ以外では、例えば配電線の末端で柱上トランスが接続している場合、3線のうちの2本をトランスに接続して単相を取り出すと思いますが、残りの1本を含め電柱の上でどのような形で3線の端末が結線されているのかが分かりません。
変電所に行かない一番下にある終末の鉄塔の送電線の端末も同じくです。端末で3線とも碍子に繋がれているという情報もありましたが、これでは回路にならないのではないでしょうか?
よろしくお願いします。
単相交流では、2本の線で電気を送り、片方の線が右側に電流を流していれば、もう一方の線は必ず同じだけ左側に電流を流している。これはとても分かりやすいです。
三相交流の場合は、3本の線で、お互いタイミングがずれて(数学的には120°ずつ)電流を流しています。これはちょうど、3本のパイプが真ん中でY字状に結合されていて、その3本のパイプに水が流れている状況と似ています。どれか2本が水を送っていれば、残りの1本は必ずそれを同じ量の水を排出しますし、2本が水を排出している場合、残りの1本のパイプはそれを同じだけの量の水を送り込んでいなければ辻褄が合いません。
実際の変圧器の結線については、私が手書きで図を描くよりも綺麗な図がありますのでアドレスをお知らせします。
- http://fa-faq.mitsubishielectric.co.jp/faq/show/13066?category_id=1908
- http://www.daihen.co.jp/products/electric/faq/how/q11.html
- http://www.fujielectric.co.jp/technica/faq/lowvoltage-trans/07.html
3線のうちの2本をトランスに接続して単相を取り出すと思いますが
小容量の変圧器は、基本的にはそのような回路になっていることもありますが、実際は色々な変圧器が作られています。これも外部リンクで申し訳ありませんが、
この辺りを参考にされればよろしいかと思います。このうち、スコットトランスは面白い原理で動作するものです。電験3種の試験でも極めて稀ではありますが出題されたことがないわけではありません。(注:2017年2月27日現在、上記昭和電機製作所の「スコット結線変圧器」の下にある巻線図は、左右逆に誤っています)