平成29年度電験3種問題解説・機械問13

【解答】(4)

誘導加熱は、導電性の被加熱物に対して外部から交番磁界を与え、それによって被加熱物内部に発生する渦電流によるジュール熱を用いて加熱する方法です。誘導加熱の特徴は次の通りです。

  • 渦電流を利用するため、金属の加熱に利用される。
  • 被加熱物の透磁率が高いと、被加熱物内部の磁界が強くなるため加熱されやすい。(銅やアルミよりも鉄やステンレスの方が透磁率が高い)
  • 渦電流の浸透の深さは、導体の抵抗率・透磁率・周波数によって影響を受ける。
  • 印加する交番磁界の周波数が高くなると、表皮効果のため電流が被加熱物表面に集中するため、発熱は表面に集中し内部が加熱されにくくなる。

以上より、誤った記述は(4)となります。

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