平成29年度電験3種問題解説・機械問15

【解答】(3)(3)

(a)

効率が90%であることから、入力電力(有効電力)は

  • 15÷0.9≒16.7[kW]

です。さらに力率が90%であることから、皮相電力は、

  • 16.7÷0.9≒18.6[kW]

です。三相電力は√3VIで求められますから、

  • 18.6×103=√3×400×I

を解いて、線電流Iは約26.8Aと求まります。

(b)

この電動機の同期速度は、120f/pの公式を用いて、

  • 120×60÷4=1800[rpm]

と求まります。回転数が1746rpmのとき、滑りは

  • (1800-1746)÷1800=0.03

となります。

1455rpmのときの滑りは、

  • (1800-1455)÷1800≒0.19

ですから、二次回路に抵抗を挿入したことで滑りは

  • 0.19÷0.03≒6.3[倍]

になったことが分かります。したがって、比例推移より、二次抵抗値は挿入前の約6.3倍になったことが分かるので、外部に挿入した抵抗は5.3倍の値となります。

(端数の四捨五入で数値に若干誤差が出ましたが、電卓を使って極力四捨五入をせずに計算するとほぼ5.4となります)

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