【解答】(3)
定格出力10MV・A、定格電圧6.6kVという条件から、定格電流を求めます。三相皮相電力Sは
- S=√3VI
で求められますから、
- I=S/√3V
より、
- I=10000/(6.6√3)≒875[A]
と求まります。
1相分を取り出して考えると、負荷両端の電圧は
- 6600÷√3=3811V
となり、この負荷に定格電流875Aが流れる時の負荷の値は
- 3811÷875=4.36Ω
です。百分率同期インピーダンス80%ということは、この値の80%、すなわち
- 4.36×0.8=3.49Ω
のリアクタンスが同期リアクタンス(同期インピーダンス)となります。したがって、三相短絡電流700Aのとき、発電機が発生している正味の電圧の値は、
- 700×3.49=2443V
であることが求まります。
端子を解放したときに現れる電圧は、発電機の正味の発電電圧です。これが3811Vになるための界磁電流を求めるわけですから、
- 50×(3811/2443)=78A
と求まります。(ここでは小数点以下を端折りましたが、電卓を使って省略せずに計算するとほぼ78.1Aになります)
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