SAT電験3種講座 理論 質問回答(抵抗の並列回路における導電率を用いた計算方法)

理論テキスト8ページの例題の回答で

1÷R+1÷Rx=I÷V

となる理由を教えて下さい。

この部分では、

  • 「抵抗の直列回路では、抵抗に掛かる電圧の和が全体の電圧になる」

という直列回路の特性に対しての、

  • 「抵抗の並列回路では、抵抗に流れる電流の和が全体の電流になる」

という性質を用いています。

オームの法則より、抵抗値というのは「電圧÷電流」で求められます。

ここで、抵抗値の逆数として導電率を定義すると、Rオームの抵抗の導電率は1/Rとなります。また、抵抗の両端に掛かる電圧と流れる電流を用いて表せば、導電率は「電流÷電圧」で求められることになります。

これを式で表すと、(1/R)=I/Vとなり、電流Iを求める形に変形すると、I=V×(1/R)となります。

ここで、

  • 「抵抗の並列回路では、抵抗に流れる電流の和が全体の電流になる」

という性質から、例題の回路に流れる電流の和を求めると、上記の式から、

  • I=V×(1/R)+V×(1/Rx) = V×(1/R + 1/Rx)

となり、解説に示した

  • 1/R+1/Rx=I/V

が導かれることになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です