SAT電験3種講座 法規 質問回答(B種接地の必要性)

電験三種法規編p36の二行目でB種接地を行うとありますが講義の中でこれは当たり前と先生がおっしゃっていたのですが、よく分かりません。なぜB種接地なのですか?

B種接地についてですが、簡単に言いますと、これは6600Vの高圧線から、普段我々が使っている100Vのコンセントの電圧に電圧を落とす変圧器の二次側に施される接地です。

接地抵抗は計算で求めるようにと規定されていますが、この計算は要するに、変圧器内で万が一、6600Vの高圧線と二次側の低圧線が接触してしまった場合でも、二次側には150V以上の電圧が発生しないように接地抵抗値を計算するようになっています。(短い時間で自動的に遮断される遮断機がある場合は、300Vや600Vが生じてもいいという規定にはなっていますが、基本的には150Vです)

もしB種接地が施されていない場合、万が一の事故が発生した際にコンセントに6600Vの電圧が掛かってしまう事になり、これはもちろん極めて重大な事故の要因になるはずです。したがって、B種接地は必ず施されていなければならない、という事になります。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(電験3種 平成26年 理論 問15(b) 過去問解説 力率計算の誤り訂正)

この様に解説がありましたが、並列の場合の力率はインピーダンスから求めるのではなく、電流の比か、抵抗の逆数から求めるのでないのですか?解説の通り計算すると、解答と合わないので、確認お願いします。

さて、御指摘の件ですが、おっしゃる通り、並列ですから力率は直列の場合とは反対になります。すなわち、

  • 力率=(抵抗に流れる電流)÷(全負荷合成電流)

または、抵抗・リアクタンス・インピーダンスを用いるのであれば、

  • 力率=(リアクタンス)÷(インピーダンス)

になります。

  • (リアクタンス)÷(インピーダンス)=sinθ

と書いてしまいましたが、御指摘の通り、並列の場合はこれはcosθとなります。動画中、ついいつもの直列回路のことが頭にありsinθとして話をしてしまった訳です。大変申し訳ありませんでした。また、御指摘いただきまして誠に感謝申し上げます。ありがとうございました。

SAT電験3種講座 理論 質問回答(コンデンサに蓄えられた電荷量の計算)

理論P101の例題の中の 8×10-3乗Cという式が何を指しているのかわかりません。

この式ですが、コンデンサに蓄えられた電荷量を求めている式です。

電荷量は、コンデンサにたまっている電荷(=電子)そのものの量で、流れ込んだ電流×電流が流れた時間で求まります。

計算式で表すと、Q=∫idtとなります。しかし、この定義式は難しいので、電建3種の試験で覚える必要はありません。

現実的には、Q=CVという式を覚えておけば大丈夫です。Cはコンデンサの静電容量、Vはコンデンサに電荷を蓄えたとき、コンデンサに発生する電圧の値です。

以上のことより、例題の式は、電圧が1000V、静電容量が8μFということから、

  • Q=CV=8×10^-6×1000=8×10^-3

となり、8×10^-3クーロン[C]が求まります。