法規21章の例題について解説をお願いします
B種接地抵抗は、電技解釈に規定されているように、C種やD種のような固定値ではなく計算して求めた値となります。B種接地は、高圧から低圧に変圧する変圧器において、万が一高圧側と低圧側の巻線がショートしてしまった場合、二次側に現れる電圧を一定以下に抑えるために設けられます。例えば100Vのコンセントに、変圧器のショートで1000Vや2000Vが発生したら大変なことになります。
さて、この時二次側に発生する対地電圧は、当然ながらオームの法則より、
- 対地短絡電流×接地抵抗
となります。ということは対地短絡電流を求める必要があるのですが、これを求める式は出題文中にある通りです。この式に従って値を求めると、1.13Aが地絡電流となります。しかし、電技解釈には、
1線地絡電流の計算結果が2A未満の場合は2Aとして計算すること
という項目があるため、これを2Aとして計算します。
電技解釈の条文中、
1秒以内に自動的に動作する遮断器を設置した場合のB種接地は、
600÷(1線地絡電流値)
で計算する
という項目があるため、これに従って計算することで600÷2=300Ωが答えとなります。電技解釈の条文は、インターネットで検索することですぐに見ることができますので、条文に目を通して確認することをお勧めしております。