平成29年度電験3種問題解説・機械問5

【解答】(3)

定格出力10MV・A、定格電圧6.6kVという条件から、定格電流を求めます。三相皮相電力Sは

  • S=√3VI

で求められますから、

  • I=S/√3V

より、

  • I=10000/(6.6√3)≒875[A]

と求まります。

1相分を取り出して考えると、負荷両端の電圧は

  • 6600÷√3=3811V

となり、この負荷に定格電流875Aが流れる時の負荷の値は

  • 3811÷875=4.36Ω

です。百分率同期インピーダンス80%ということは、この値の80%、すなわち

  • 4.36×0.8=3.49Ω

のリアクタンスが同期リアクタンス(同期インピーダンス)となります。したがって、三相短絡電流700Aのとき、発電機が発生している正味の電圧の値は、

  • 700×3.49=2443V

であることが求まります。

端子を解放したときに現れる電圧は、発電機の正味の発電電圧です。これが3811Vになるための界磁電流を求めるわけですから、

  • 50×(3811/2443)=78A

と求まります。(ここでは小数点以下を端折りましたが、電卓を使って省略せずに計算するとほぼ78.1Aになります)

「平成29年度電験3種問題解説・機械問5」への1件のフィードバック

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です