SAT電験3種講座 理論 質問回答(電験3種 平成28年 理論 問1 点電荷による電位の計算)

H28年 理論A1

ビデオの解説を見ましたが、何回見てもよくわからないので解説お願いします。両辺をqで割って2乗しての部分が、同じになりません。計算の説明が飛んでいて、自分で再現できないので、詳細おねがいします。そしてその答えが、4番だということですが、どうしてBの電荷のところの形が丸になるのか?よろしくおねがいします。

x,y平面上で、ある点(x1,y1)と(x2,y2)の間の距離は、ピタゴラスの定理から√((x1-x2)^2+(y1-y2)^2)で求められます。

つまり、x座標の差の2乗とy座標の差の2乗を合計し、ルートを取った値になります。

これを念頭に置くと、ある点(x,y)と点Aの間の距離は、

  • √((x-2d)^2+y^2)

点Bとの間の距離は、

  • √((x+d)^2+y^2)

となります。Qクーロンの点電荷から距離r離れた点の電位は、k・(q/r)ですから、ある点における電位は、

  • {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} + {-Q/√((x+d)^2+y^2)}

で表されます。電位が0Vとなる条件は、この値がゼロになることなので、

  • {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} + {-Q/√((x+d)^2+y^2)}=0

より、

  • {2Q/√((x-2d)^2+y^2)} ={Q/√((x+d)^2+y^2)}

となります。

等式は、両辺に同じ値を掛けても成立しますから、両辺に

  • {√((x-2d)^2+y^2)}・{√((x+d)^2+y^2)}

を掛けると、

  • 2Q√((x+d)^2+y^2) = Q√((x-2d)^2+y^2)

となります。(御質問より、ここまでは大丈夫かと思います)

この両辺をQで割ると、

  • 2√((x+d)^2+y^2) = √((x-2d)^2+y^2)

となり、両辺を2乗すると、

  • 4((x+d)^2+y^2)=(x-2d)^2+y^2

最初の項のカッコを外すと、

  • 4(x+d)^2+4y^2=(x-2d)^2+y^2

となります。

ここで、中心が(a,b)であり半径がrの円の方程式は

  • (x-a)^2+(y-b)^2=r^2

で表されることを念頭に置いて展開しまとめると、解答にあるように

  • (x+2d)^2+y^2=(2d)^2

となり、「中心が(-2d,0)で半径が2dの円の方程式」が導出されるわけです。

 

【2017/7/10追加】

赤字部分の展開を追加で掲載しておきます。

「SAT電験3種講座 理論 質問回答(電験3種 平成28年 理論 問1 点電荷による電位の計算)」への3件のフィードバック

  1. 解説ありがとうございます。赤色の解説の部分を念頭に置いた式の展開をしてみましたが、うまくいかないのでそのやり方の経過も見せていただきたくお願いします。

    1. コメントありがとうございます。遅くなりました。
      式の展開についての詳細は、申し訳ありませんが近日中に提供できるかと思います。よろしくお願いいたします。

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